初めての国際戦

ニュースレター15号から)

(概要)

「初めての国際戦」では、まず、どんな契機で、国際戦を利用するかということと、通信チェスでの特徴を説明します。次に国際戦のための準備について説明します。最後にどんな国際戦から始めたらよいかを説明します。
全般の説明のあと、具体的に私の例を説明する流れで説明します。

1.通信チェスを使った国際戦
日本では、チェス人口が少ないため、対局の相手を探すのが大変です。
そのため、近くにチェスのクラブやサークルがない場合は、遠出をして対局することになります。
しかし、アメリカ、アジア、ヨーロッパという国々では、チェス人口が多く、定期的に毎月どこかの国でトーナメントが開催されています。海外を視野に入れる場合、対局の機会は大きく広がります。
ただし、海外の開催地の場合は、そこまでの旅費、宿泊や休暇をとるのが大変です。

そこで、通信チェスを利用することで、自宅にいながら、国際トーナメントに参加することができます。
リアルタイムのネット対局や対面対局の場合は、対局時間を拘束しますが、通信チェスの場合は、返答の制約日数はありますが、好きな時間に指し手を考えることもできます。

余裕のある時間帯の範囲で、もう少し、対局相手を増やしたいときや、世界のプレイヤーをのぞいて見たいと思ったとき、通信チェスの世界が待っています。

JCCAの所属しているICCFが活動的と分類しているプレイヤーは、6478名います。ほかのTelechess(リアルタイム対局以外のチェス対局の分類)系と比べてプレイヤーの数は多いと思います。

私の場合、チェスに割く時間は、20代、30代のころ、ほとんど余裕がありませんでした。40代で、平日でチェスに割く余裕が少しでてきたかなというところです。40代の時期、郵便戦、Eメール戦も当時ありましたが、棋譜を記録する手間もなく、盤面見て考えるということもすぐできるWeb Server戦が動き出していましたので、まず、それをやってみたいなと思いました。ただ、郵便戦は、英語がいるのかと思い、TOEICが300台以下の私は、要辞書になるため、ちょっと避けていました。更に、Web Server戦参入は、日本人との対戦のあとにしようと思っていました。

チェスをする方には、対面型やインタネットのリアルタイムを好む方もいますが、時間は、1局1-2時間以上、対面は行き帰り含めて1日近く拘束しますので、そこまでの余裕は、私の場合、今でもないです。

2.国際戦の準備
国際戦をするためにはどんな準備が必要でしょうか?
Web Server戦の場合、オンラインのヘルプを読めれば、特に、準備は不用です。
初めてのときはICCFのIDが必要ですが、JCCAへの申し込みのときに、新規でお願いしますと連絡すればよいです。
Web Server戦での操作は、JCCAのホームページに、Web Server戦の必要最小限の説明がありますので、それを読めば、一通りはこなせます。
説明に記載のない操作は、分かりませんので、英語に慣れていない方は、GoogleツールバーなどのWebの翻訳機能使って読みほぐすという方法となるでしょう。
現在、JCCAのホームページにWeb Server戦プレイヤー用の画面付操作マニュアルがありますので、それを利用することが1番簡単だと思います。
あとは、定型の開始最初と最後のあいさつ文を考えることぐらいです。将棋や囲碁の最初と最後のあいさつと同じように、定型文を決めておきます。

私の場合、Web Server戦の必要最小限の説明を読んだあと、分からないところがあるたびに、目星を付けて、Googleツールバーの翻訳機能と辞書でオンラインヘルプを読みました。
最初のあいさつは、自分の年齢・所属地域・職業を説明して、”Best Regard””自分の名前”という文を作ってコピーアンドペーストをします。
最後のあいさつは、ありがとうとお礼に、”Best Regard””自分の名前”という文型を作ってコピーアンドペーストをします。
途中、近況などのやりとりがある場合は、Googleツールバーの翻訳やフリーの翻訳サイトを活用して返信します。ただし、どう書いていいか分からないときは、何も記載せずにいることもあります。
海外の方で国際戦に慣れている方ですと、定型パターンを決めて、コピーアンドペーストしている人もいました。

郵便戦では、各国の切手や絵はがきが楽しみとなるかもしれません。実際のやりとりのためには、定型フォームを作っておいて、やりとりするのが楽かなと思っています。定型フォームは、A局、B局の図面(8*8の格子)と手と月日と日数を書ける枠で、図面には、黒で黒番の駒(こま)、青で白番の駒(こま)で移動を赤で矢印が分かりやすいと思います。

鉛筆かシャープペンで下書きを事前に書いておいて、相手の手が来たら清書するという流れです。

次に、Web Server戦と同じく、定型の開始最初と最後のあいさつ文を考えるかなと思います。

あとは、切手を準備することです。国際戦の場合、はがきは日本と違い、航空便で3から6日間郵送日数がかかりますので、1人当たり月に2枚程度のやりとりとなるでしょう。航空便ではがきは均一70円ですので、6名と対局する場合、月当たり2枚/月/1人*6人*70円/枚=840円(切手12枚)、月に130円缶ジュース7本ぐらいです。月を4週としたら、週に缶ジュース2本買う程度の値段です。

3.どんな国際戦から始めたらいいでしょうか?
国際戦で1番手軽なのは、Free unrated 2-game matches白黒2局の自由対局ですが、エントリーから何から、自力を必要とします。
そのため、なれないうちは、世界チャンピオン選手権の予選への進出するためのプロモーショントーナメントの Open classがよいと思います。参加資格は問いません。Web Server戦と郵便戦がICCFのサイトに募集案内が公開されています。ここで、幾つか対局して慣れていたあと、テーマトーナメントやアジアアフリカ地域チャンピオンの予選や2、3年に1回のチェスオリンピック(代表チーム別)やワールドカップトーナメントに挑戦してみるのもよいでしょう。
世界選手権の予選は、JCCAからの推薦枠もありますので、試しに上位クラスがどういうものか推薦枠に乗ってみるのもよいでしょう。
ただ、やみくもにトーナメントをすると何のためにするか分からなくなってしまいます。そのため、ある程度の目標を決めるよいと思います。例えば、最終目標世界チャンピオンやアジアアフリカ地域チャンピオンやマスターという資格をとることも目標の1つです。また、新手の研究やオープニングテーマの研究を目的にすることもよいでしょう。

私の場合は、半年ごとにこのオープニングと幾つか決めて、対局の棋譜を見ながら、こういう手でこうくるのかとか考えています。最近は、相手次第ですが、ルイロペスのベルリンディフェンス関連が中心です。試行錯誤で手を考えますので、かなり勝率は悪いです。ただし、棋譜が残りますので、同じパターンは避けています。

(最後に)
国際戦では、英語ができない人でもちょっと下準備をしておけば、問題なく対局できます。参加は、事務局まで申し込んでください。新しい世界が開けます。

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